スォスォ。Lem-Meiです。
今回で双子編も最後です。双子の成長とメランの引っ越し。
青薔薇ちゃんの物語の最後でもあるので全体的にしんみりしていますが、まあ、いつも通りやってきゃいいんですよ。誰か死ぬわけでもなし。
前回までの『麗しやローズの家』
↓直前の回はこちら↓
青薔薇ちゃんことローズ・ブラウと、そのソウルメイトのユキとの間に双子が誕生しました。名前はメランとグエンです。
大人になった青薔薇ちゃん。初めは二人の赤ちゃんに平等に接していましたが、その内双子は赤ん坊ながらにそれぞれ違った性格を見せるようになり、
それらに対処するため片方のために保育士を雇うなど、次第に同じように育てるということが難しくなってきました。
誕生から約一週間。双子は幼児に成長しました。
しかしこれがまた厄介なものでして、わがままに育ったメランは食べ物を粗末に扱い、
怒られっぱなしのメランに対して良く扱われていたグエンも、いい気になったのか汚れたままうろついたり何も用が無いのに親を起こしに行ったり、好き勝手に振舞いました。
我慢できなかった私は、青薔薇ちゃんを使って最初はメラン、次にグエンに厳しく当たるようになりました。しかしそれがいけなかった。
親の愛をメランに奪われたと思い込んだ(ことになっている)グエンは、子供に成長するとメランに敵意剥き出しで接するように。
二人は同じ腹から出た双子でありながら敵同士となり、喧嘩の絶えぬ日々が始まりました。
そこへ、ユキが「最高に幸せな家族」の願望達成のため、三人目の子供としてアンソニア(トニー)を養子に迎え入れました。第三勢力の登場です。
グエンは、最初こそ登場にがっかりしたものの、トニーをメランから引き剥がすことを考え、一度は憎きメランの頭を下げさせ続けることに成功しました。
メランとしては、突然怒ったり爆発したりするグエンはおっかない存在。怒りの理由が分からないでいる限り、グエンとの更なる喧嘩は望んでいませんでした。
しかし、メランがグエンに頭を下げ続けるということは、グエンがいい思いをし続けるということを指します。それではメランも面白くありませんし、第一、癇癪爆弾の解除には全く影響のないことです。
そこでメランは、今度は積極的にグエンと距離を置くことを選びました。トニーを連れて知り合いの家に遊びに行ったり、一人で公園に行ったり。
丁度その頃、ついに母ユキの誕生日パーティでも癇癪を爆発させたグエンは自室謹慎の罰を喰らい、関わる機会が減った双子はお互い別々のところへ関心を向けるようになりました。
そしてその内喧嘩がどうでも良くなってきた二人は、トニーを間に挟みつつ、棘のない交流をすることが増えていきました。例えば、純粋に雪合戦を楽しむなど。
メランはこれがけりを付けるチャンスと考え、冷静になったグエンと正式に和解。ローズ家に一年半ぶりの平和が戻りました。
しかし、和解して全部丸く収まるかと言われるとそんなことはありません。高校生になれば一人暮らしが許されるこの世界。メランは進学を機に、微妙にしこりが残るこの家を出て、自分を知らない人たちの中で大好きな意地悪をしながら過ごすことに決めたのでした。
双子編最終回、始まります。
登場シム紹介
ローズ家
双子姉妹
ローズ・メラン
年齢:子供→ティーン
願望:天才芸術家→???
特質:意地悪
幼児特質:幸せな幼児
グエンより先に生まれたほう。
今回でティーンへ成長し、「黒薔薇ちゃん」になります。
ベーア・グエン
年齢:子供→ティーン
願望:青年実業家→???
特質:外交的
幼児特質:スーパー幼児
メランの次に生まれたほう。
双子なので、彼女もティーンになります。もう感情爆発はさせません。
その他
ローズ・ブラウ
年齢:大人
願望:途方もないお金持ち
特質:アウトドア好き/仲間好き/音楽好き/思想家
購入特質:クリエイティブな先見者/倹約家/学者/指導者/高速掃除人/ジム好き/鋭い観察力
報酬特質:仲間/釣り師の平常心
性格:芸術家/恋愛主義者
職業:フラワーデザイナー
クラブ:ガーデン・ノーム/圧倒的不協和音(リーダー)
親しみを込めて「青薔薇ちゃん」と呼んでいます。
今回を以て主人公の座を完全に降ります。お疲れさまでした。
そしてありがとう。
ベーア・ユキ
年齢:大人
願望:最高に幸せな家族
特質:オタク/一匹狼/家族志向/早分かり
購入特質:高速掃除人/夜型のシム
報酬特質:ウェブマスター
性格:探究者/傍観者
職業:Eスポーツゲーマー
クラブ:庭園騎士団/アバンギャルド
青薔薇ちゃんのソウルメイト。
家族志向としては独り立ちは寂しいですが、笑顔で送り出しましょう。
ローズ・アンソニア・“トニー”
年齢:子供
願望:社交家
特質:クリエイティブ
ローズ家養女。双子の義妹。短く「トニー」と呼びます。
漸く、彼女も平和なローズ家を見ることが出来ました。
知り合いと友人
圧倒的不協和音
ブローサ(ビョルグソン)・ソフィア
年齢:大人
特質:音楽好き/陽気/盗み癖
性格:芸術家/純粋無垢
クラブ:ロールモデル/圧倒的不協和音
ローズ家のお隣さんで青薔薇ちゃんのお友達。
ビジャレアル(ウハ)・パカア
年齢:大人
特質:マヌケ/音楽好き/海の子
性格:純粋無垢/道化師
クラブ:圧倒的不協和音
青薔薇ちゃんの友達。
パールマ(ベーア)・キャンディー
年齢:大人
特質:外交的/陽気/音楽好き
性格:純粋無垢/道化師
クラブ:スピン・マスター(リーダー)/圧倒的不協和音
ユキの憧れの姉で青薔薇ちゃんの友達。
マッケンジー・ハリー
年齢:大人
特質:大食い/アクティブ/音楽好き
性格:???
クラブ:圧倒的不協和音
青薔薇ちゃんの友達。
その他
ゴス・ベラ
年齢:大人
特質:家族志向/善人
性格:純粋無垢/奉仕者
職業:秘密諜報員
皆さん御存じゴス家の妻。青薔薇ちゃんの友達。
ル・シエン・ホワキン
年齢:大人
特質:マヌケ
性格:道化師/恋愛主義者
クラブ:スピン・マスター
青薔薇ちゃんのご近所さんでキャンディーのクラブ仲間。
戦いは終わった
四年目最初の朝です。
今までのギスギスが嘘のよう。あのメランとグエンが同じ場で長時間普通に交流しています。
これにはユキちゃんも安堵した様子。
それにしてもよく喋るなあメラン。
そして二人きりでもこの表情。
感情爆発など知らんとでもいうように穏やかです。
感情の薬を作るグエン。
ほえぇ、あのカウプラントから搾れる奴と同じのが作れるんですね。
キャンディーピアノの練習中。
騒ぎたいお年頃は終わりましたが、青薔薇遺伝子はまだ騒いでいるのでしょうか、メランも気になって見に来ました。
おう、帰宅した青薔薇ちゃんのもとにソフィアからお呼び出しです。
私の操作中に圧倒的不協和音が集まるのはこれが最後かもしれません。是非行かせましょう。
いつまでも仲間
なんか青薔薇ちゃんが間抜けな顔でソフィアたちに話してます。
そういえばジョークのスキルもそれなりに上がってるんですよね青薔薇ちゃん。
割といつもこんな感じです。
ウケたみたい。
よかったです。
「あら、子育てが落ち着いたのねブラウさん。またこんなところで会えるなんて」
「クラブ仲間に呼ばれたらいつでも来ますよ。……んにゃ、やっぱり落ち着きました」
「良かったわねえ。この調子でもう一人いってみない?」
「いやもう作っといてなんですけど流石に勘弁したいです……」
「冗談よ~冗談」
「そういえば五人目産まれたんですよね? おめでとうございます」
「ありがとう~! この調子ならまだいけるわ!」
「いやたくましいな……」
「パパパパパカアもおめでとう! 娘ちゃん可愛い?」
「そりゃあもうほっぺた溶けそうなくらい」
「え? 食べたの?」
「食べないよ」
「食べないんだ」
「……。今度またユキちゃんとうち来てよ。すっごく可愛いから見せてあげる」
「そうねえまた今度ね」
「あれーアンタホワキンじゃん! 久し振り!」
「もしかして青薔薇かー? まだ萎びてなかったのか!」
「私が萎びる時はアンタも一緒だよ」
「よしてくれ俺はまだ若いよ」
「ハリー楽しんでる~?」
「ああそりゃあもう! さっきソフィアとダンス対決したんだよ」
「そうなの? どっちが勝った?」
「わかんない。ダンスバトルって何すれば勝ちなの?」
「私もわかんない」
「なんだそりゃ」
「うんじゃホワキン、久し振りに私とダンスバトルしよっか?」
「大丈夫かよ脚ちゃんと動く?」
「私は大丈夫。若いから」
「お、じゃあ今日も俺の勝ちだな。若さじゃ俺のほうが上だ」
「どうよ、上手いもんでしょ?」
「あァ!? 随分キレッキレじゃんか。初めて見たダンスが嘘みてえだ」
「言ったでしょ若いって」
「だったら俺だって負けて――ってオイどこ行くんだよ!?」
「ごめーんキャンディーに呼ばれたー」
「ひどない!?」
ひどない?
「新年おめでとう青薔薇ちゃん」
「あそっかそういえば明けたんだっけ。おめでとうキャンディー」
「どう? 楽しい?」
「ん? 何が?」
「今この場よ~友達いっぱいっていいでしょ?」
「すっっっごくイイ!」
そんな一晩。
この後日付が変わる頃まで、青薔薇ちゃんは楽しく踊りまくりました。
四十秒じゃ足りないよ
「メランー! 一緒に釣りしよー! 家の前集合ねー!」
嘗てここへ引っ越してきた頃、貧乏だった青薔薇ちゃんは釣りをしてお金を稼ぎました。
メランには§30000を持たせるつもりですが、青薔薇ちゃんのように建築で溶かしてしまうかもしれません。
そんな時、やはり釣りの仕方は覚えておいて損は無いでしょう。
何か釣れるかな~。
お! 釣れました! 金魚です!
やっぱり最初は金魚なんですねみんな。
覚えておくと良いですよメラン。釣り名人の青薔薇ちゃんもね、最初は金魚一尾がやっとだったんです。
……って、この子たち青薔薇ちゃんが釣り名人だって知らないんだったわ。
食事の度に一緒に食べる三姉妹。
あのグエンがこんなにいい顔で話しかけるなんて考えもしませんでした。
ただ会話しようとクリックすると「謝罪する」とか他には意地悪系とかが未だ出てくるんですよね。
完全和解は遠そうです。
でもグエンのほうからメランの部屋にやってくるようになったので、これで善しとしましょう。
望みすぎゃ良くない。
家族の肖像画。
あと一日半ぐらいした頃にはもうお別れです。
「青春の喜び」
折角主役交代するんですし、何かプレゼントがあればいいんですけどね。
何か作りましょうか。
フラワーアレンジメントにしましょうか。
出来れば香りを付けたいところ。上手く作れると良いのですが。
クロッカスとかいう私としては少し珍しいチョイス。
なんか門出の花言葉で調べたら出てきたのでこれにしました。
私も前回よりちょっとは成長してる。()
お!?
品質が「すばらしい!」上に「傑作」なんて代物が出来ました!
なんて縁起の良い。
ではこれにブルーベルで永遠の香りを付けて……。
完成です!
まさかこのタイミングで今までで一番の作品が出来るとは思いませんでした。
二面性の強い双子
メランの部屋。
デスクとベッドは使えるので残し、他のものは全て世帯の所持品に入れ、出生証明書と小さい頃に公園で掘った貝殻はメランの持ち物に入れました。
満足度ポイントも、報酬ストアで薬を大量に買い、それを売る(§0)ことでほぼ全て消化しました。
ユキちゃんがケーキを作るまで、姉妹はパーティーゲームで遊びます。
ホント仲良くなったもんです。
前みたいなキレ落ちはしないでね?
ケーキ出来ました!
では先に生まれたメランから。思いっきり火ぃ吹き消してやってください。
フウウゥゥゥーーーーーーッ!!
すげえ顔。
はい! 無事成長しました!
続けてグエンもどうぞ!
こちらも歳取り完了!
んじゃお二人さん、ちょっとCAS画面行こうか。
髪と服を弄ります。
(リアル一時間後)
まず、こちらがメランです。
成長時の髪の長さはそのまま(ロング)、基本の色も弄らず、その上から色が乗っているタイプの髪を選択しました。ちょっと雰囲気変わりすぎちゃったかな……?
テーマカラーは成長前と変わらず黒と赤です。
特質と願望ですが、以前登場したこちらのシステムを再度利用しました。
といっても、今回はティーンという人生で一番イレギュラーが起きやすい年代ですので、あまり結果に囚われ過ぎずこれまでのイメージを重視して選択することにしています。
えーと、「基本的に悪いところはなく他人と関わるのはちょっと得意だけど、誠意より好奇心のほうが優先されるのでそこだけ注意ね」といったところでしょうか。ふむふむ。
と言う事は、この中ですと「陽気」なんかが良いのではないでしょうかね。
丁度一番多く被ってますし、イメージにも合ってます。
陽気な意地悪は面倒くさいぞ~。引っ越し先の人たち覚悟してくださいね?
次に願望ですが、とてもビジネスという感じではないのと喧嘩が強いのを考慮し、高基礎代謝が付く願望、すなわち運動系の願望を選ぶことにしました。
ということでメランは、
このような感じになりました~!
願望:エクストリームスポーツ愛好家
特質:意地悪/陽気/高基礎代謝
……「エクストリームスポーツ愛好家」ってなんだ!? そんな願望今まで無かったぞ!?(白々しい)
続きましてグエン。
成長前の髪型では青い髪留めが印象にあったので、少しグレードアップさせて花の髪飾りが付いたものを選択。
服は青薔薇ちゃんの夏服のお下がり……だったのですが、少し違和感があったので、収録後にまた少し変えました。
グエンは「協調性と誠実さはあるけど少々不安定で人付き合いはメランほど得意じゃないよ(じゃあ「外交的」ってなんだよ)」という感じ。
不安定なのはイメージ通りです。うん。
で、この異様にバラけた候補。
オタクもクリエイティブもなんか違う、きれい好きもちょっと違う、と色々悩みまして、結果「悪人」を付けることにしました。
この中では一番それっぽいかな。
願望:ルネッサンスシム
特質:外交的/悪人/早分かり
青薔薇ちゃんの仲間好きな面とユキちゃんの物知り(技術方面限定)が合わさり、その歪みとしてなんか悪い面が現れたみたいになりました。
意地悪と悪人の双子……。いや、陽気と外交的の双子ですか。揃って二面性が強すぎる。
「「誕生日おめでとう~!!」」
うわ遂に愛情を込めたハグまでしましたよこの二人。
急に距離詰め過ぎて逆に引くわ。
「はい、メラン。門出祝いにお花あげる」
「え~? 花なんて何の役にも――」
「うわでもこれすっごい綺麗! さっすがママ! ありがとう向こうに着いたら飾っとくね!」
これを以て主役の完全交代が完了しました。
青薔薇ちゃん今までお疲れ様!
そして黒薔薇ちゃん、新天地でも頑張ってください!
なんかすっごく懐かしい人からお祝いメッセージが来たんですが……。
保育士ってそこまでしてくれるんですか?
グ「なんかさ~前から思ってたんだけど、私ら全然似てなくない?」
メ「そう? 一回ハゲにしてみたら案外似てるかもよ?」
グ「やーよそんなことのためにハゲになる覚悟無いわ」
メ「じゃ同じ髪型にしてみる? 似てるよあたしたち」
グ「うっそだあ。トニーどう思う?」
ト「私よりは似てると思うよ」
メ「そりゃあね。うん」
この家で五人揃って食事するのも最後……って今まで揃って食べたことありました?
マジでこないだの冬祭りぐらいなんじゃないです?
じゃあ全然惜しくもなんともないわ。この話ここでお終い。
旅立ち
一晩経ち、少し早いですが朝食を取る一家。
九時頃に出る予定なので、少し急いでます。
青「気を付けて行ってらっしゃい」
ユ「私らのこと忘れないでよ?」
黒「分かってるわかってる。大丈夫、皆の誕生日には駆けつけるから」
ユ「絶対よ~? もう二度と会えないなんてママ嫌だから」
黒「心配しないでよ。そっちも干からびないで元気でね?」
青「ねえ私が干からびるとか萎びるとかって皆そんなに気になるもんなの?」
ト「何の話?」
グ「さあ?」
青「……で、引っ越し先は決まってるの? どこ行くの?」
黒「そりゃあ勿論、」
「コモレビ山でしょ」
というわけで双子編終了です!
今更の報告ですが私Lem-Mei、新パック「Snowy Escape」を購入いたしました!(一応テストプレイはしました)
いや~当初は双子編が終わってから入れようかと思っていたのですが、やはり新しい服や髪等を使いたかったので、少しフライングしました。CAS修正をしたのもそういう事。
次回からは黒薔薇ちゃんことローズ・メランを主人公に、コモレビ山の散策や地元の人たちとの(少し意地悪な)交流を楽しんでいければと思います。
では皆さん、今度はコモレビ山でお会いしましょう。
スォスォ。(手を腿に充てて腰を引きながらお辞儀するモーション)
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